ここでは、未経験からITエンジニアへの転職が有利になるツール(ポートフォリオ)を紹介します。
同業で、別会社へ転職する場合は、履歴書に加えて、職務経歴書を作成するのですが、
未経験から転職をする場合は、今までの経歴をアピールすることができません。
そこで、就職活動をする前にWebサイトや、スマホアプリなど、自分がやりたい職種の
作品(ポートフォリオ)を作ってアピールすることをお勧めします。
ポートフォリオってなに?
ポートフォリオとは、業界によって意味が異なりますが、IT業界(特にWeb業界のデザイナー)では、自分の実績をアピールするためや、自己紹介のためのものを指します。
特に未経験の場合、履歴書の志望動機だけではアピールする力が弱いです。
そこで自己紹介や、勉強してきた言語や作った作品を紹介するためのWebサイトを作成するのをお勧めします。
ネットで検索すると、Webデザイナーさんのポートフォリオサイトすぐ見つけることができます。
参考ポートフォリオサイト
参考サイトでは、いままでの実績を記載してありますが、未経験の場合は、実績がないので
プログラミングの勉強として、Twitterサイトのような比較的難易度の低めのWebサービスを作成したり、スマホアプリなどの作品を紹介するのが良いでしょう。
プログラマー(Web系以外)でもポートフォリオが必要なの?
業務系や、組込み系、インフラエンジニアだと、まずポートフォリオを要求されることはないでしょう。
しかし、なにかしらの作品を作ってプログラマーの資質があるということをアピールしたほうが良いです。
ただ、そのために会計システムや、サーバーを立ち上げたりすることは困難です。
扱うプログラム言語は異なりますが、Webサービスかスマホアプリを作成してアピールすることをお勧めします。
アピールポイントは、プログラミング技術よりも
未経験から〇ヵ月でWebサービスを作成した という作成スピードです。
仮に2~3年かけてWebサービスを作成しても、全くアピールにはなりません。
しかし、数か月で作成したとなると話は変わってきます。
採用側も、未経験で雇っても数か月でスキルを身につけてくれる人材では?!と
興味を持ってくれるはずです。
プログラミング技術をアピールする人は山ほどいますが、時間(スピード感)を
アピールする人は少ないので、差別化ができます。
プログラミングは、多少でも勉強している人であればわかりますが、
常に触っていれば、習得できます。
また一通りのサービスを完成させることよって自信もついてきます。
自信をもっていれば、面接でも
「プログラマー希望で、未経験から〇ヵ月でこのWebサービスを作りました、 入社後は業務系システム担当を希望しますが、1,2か月で業務系のプログラム言語をマスターするのには自信があります」といった感じで、自信と経験を持って、アピールができるはずです。
つまり、
面接の時点では、自分自身の伸びしろなり、未経験でもやっていける可能性をアピールすることが重要になります。
さらにプログラマー志望であれば、作成したプログラムも公開したり、添付資料として提出しておくと、採用側は評価しやすくなります。
ポートフォリオ作成で気を付けるポイント
レスポンシブデザインのサイトにしよう
あなたは、このサイトをパソコンで見ていますか?それもとスマホですか?
両方から見たら気が付くと思いますが、パソコンとスマホで、デザインが異なります。
これはレスポンシブデザインといって、見ている画面のサイズによって、サイトのレイアウトが変わるようになっています。
このレスポンシブデザインは、Web系のデザイナー(フロントエンジニア)の領域になります。
1から作成していくとそれなりに時間がかかってしまうので、
テンプレート(Bootstrap)を使って作成していくことをお勧めします。
Bootstrapとは!高品質な無料HTMLテンプレート素材35選
Webデザイナー志望であれば、
このテンプレートを使わず自力で作成するのも良いかもしれませんね。
Webページの表現方法が色々身につくと思います。
一目で分かる構成にしよう
就職、転職を目的とするプログラマーのポートフォリオは見やすいレイアウトにした方が良いです。
プログラマーの仕事はプログラミングすることなのですが、自分でプログラムを作成する以外にも、他のプログラマーが作成したプログラムの修正なり、機能を追加したりすることも多いです。
その時の自分流のプログラム記述方法だと、他の人が修正できなくなったり、理解するのに時間を費やしてしまうため、わかりやすいプログラムを作る必要があります。
同じようにポートフォリオも一目でわかるような構成にしたほうが良いです。
先ほど紹介した、「参考ポートフォリオサイト」でも「about」のページいくと
名前、経歴、保有スキルがわかるようになっています。
つまり、履歴書のようなレイアウトで作成をしていくことで、
一目でわかるようになるということです。
自己紹介
はじめに自分はどういった人物なのかを紹介するために、自己紹介欄を作成しましょう。
ただし、ネット上に公開する形になるので、住所など、個人を特定される情報は載せない様にしましょう。
現在、どのような職業、学校に所属していて、どうして、ITエンジニアを目指しているのか?
そしてどのような取り組みをして、ITスキルを身につけたのか?
など、経緯がわかるような事柄を記載すると良いです。
IT系の資格をもっているなら、記載するのもアピールポイントになります。
作品紹介
これは、非常に重要になります。
未経験からアピールするためには、作品を作ってアピールしたほうが手っ取り早いからです。
本来であれば、設計書なりの資料(仕様書)があればよいですが
未経験で作成するのは難易度が高いので、
・作品の紹介(コンセプト、目的、利用方法など)
・プログラムソースコード
・作成期間
・開発環境、使用言語
の4つに絞ってアピールしましょう。
将来のビジョン
将来のビジョンも記載しておきましょう。
ポイントして
- 短期
- 長期
の2つを考えておきましょう。
例
短期…入社2,3年でプログラミングと設計ができるようになる
長期…設計スキル習得後は、サービスのアイデア企画し、顧客との提案や、後輩エンジニアを育成したい。
もしくはフリーランスとして独立する など。
短期、長期の時間軸で将来像を持っていると、採用側も、入社後の成長がイメージしやすいですし、
自分自身も、目標がブレなくなるメリットがあります。
まとめ
ここでは、ポートフォリオのついて解説しました。
未経験だと、経験者に比べるとやはり不利になります。
それを補うために、
- ポートフォリオ
- 作品
は必ず作りましょう。
そこで、プログラミングスキルよりも
習得に費やした期間(1日4時間で3か月の360時間で作成など)をアピールして
伸びしろの期待値を上げていくことによって、
IT学部卒よりも有利になります。
大変な作業になると思いますが、
これが、ITエンジニアになるための近道になると思います。
是非ともチャレンジしてください!